コンクリートは本来、強度や耐久性などの面において、優れた性能を作り出せる特性を有していますが、現場施工時には作業性が優先される為に、出来上がったその性能が二の次になっています。その結果、乾燥収縮によるひび割れや、ブリーディングによる上方表層部の強度低下による劣化、仕上げ材の不具合発生等、大変多くの不具合発生要因となっております。
ベストフロアーシステムは、床コンクリートのいちばん弱点であるその表層部を、ブリーディング水を含めセメントの水和に不必要な余剰水を短時間で脱水すると同時に、大気圧で締め固めることにより、床コンクリート表層部を緻密化・機能化させ、本来の強度を確保し、仕上げ材を含めた耐久性の向上を図るために考案されたシステムです。何も加えずにそして足さずに、改質強化して床の不具合を回避する、エコロジーなシステムです。
コンクリート打設後、夏季で1時間~3時間・冬季で5時間~8時間を目安に、ブリーディング終了間際に、網ゲタを履き、3分~8分の短時間で脱水処理を行います。
コンクリート面に接するアンダーマットは、セメント粒子を通さずに、コンクリートからの水分のみを吸引するろ過マットを開発し使用している。
真空脱水後のコンクリート表面のドライアウトを防ぎ、仕上げ材との接着力を高める効果と、モノリシック工法(コンクリート同時硬質骨材散布床仕上工法)などの微細ひび割れの低減効果を目的に開発した、当システム独自の練り込み型膜養生材。
施工管理者が常駐し、真空度の管理や当日の記録収集及び改善効果の調査を行う。また、真空脱水処理開始時期を判定する装置を開発し、開始時期を数値化し管理する。
(BF型貫入計で200N~400N)
①床コンクリート工事の工期短縮・早期開放
②防水・塗床の機能する下地
③無機系表面強化材とのコラボ
④軽量コンクリートの表層強化
⑤初期凍害等の回避
⑥ファイバーコンクリートのグリップ性確保